2018.09.03 MM 第654号
仁田岳 (にただけ 2524m) 静岡県静岡市 南アルプス 静岡の百山
この山の私の印象等は・・・
「 登り残した山に再び向かうのもいいもんだと 仁田岳 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2018年7月22日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 (No.652 茶臼岳からの続き) 茶臼岳13:16-13:43希望峰-13:56仁田岳〈2524m〉14:06-14:39/44-15:00茶臼岳〈2604m〉15:10 -15:24稜線分岐-15:30茶臼小屋(茶臼小屋泊) 【登り(茶臼岳~仁田岳) 40分 帰り(仁田岳~茶臼小屋) 1時間9分 合計 1時間49分 】 (No.652 茶臼岳) 畑薙夏期臨時駐車場6:45=(井川観光協会送迎車)=7:07畑薙大吊橋-7:48二号吊橋7:53-8:19ウソッコ沢小屋 -8:36/41-9:14/20-9:40横窪沢小屋-9:50/55-10:20/25-10:59/11:05-11:41/48-12:12 茶臼小屋(泊)12:31-13:06茶臼岳-(No.654に続く) 【登り(畑薙大吊橋~茶臼小屋) 4時間26分 山頂へ(茶臼小屋~茶臼岳) 35分 合計 5時間1分】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【茶臼小屋】 8500円(2食付き) |
シャクナゲの花も終わりだ(写真1) | 山々の大きさを感じながらの尾根歩き(写真2) |
ミヤマバイケイソウは花を食べられている(写真3) | 仁田池(写真4) |
木道を行く(写真5) | ここを登れば希望峰だ(写真6) |
仁田岳分岐にある希望峰(写真7) | 希望峰から15分で仁田岳だ(写真8) |
仁田岳[2524m](写真9) | 仁田岳からの展望(写真10) |
こんな樹林帯もある(写真11) | 枯れ木が気に入った!(写真12) |
すごい!夕食はウナギが・・・(写真13) | 茶臼小屋テラスからの眺め(写真14) |
【感想 等】 No.652茶臼岳の続きである。 畑薙大吊橋から歩き、茶臼小屋に12時過ぎに着いた。 翌日登ってもよかったが、時間もまだ十分あり疲れもなかったので茶臼岳に行った。 そこまで前号で書いた。 茶臼岳 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-m/yama652/yama652.html 小屋から茶臼岳までは35分であった。 ここから仁田岳まで約1時間のコースタイムである。 茶臼岳ではスマホの弱い電波が入った。 インスタグラムで山頂の画像を送信しようとしたが電波は弱すぎて送ることができなかった。 こんなところも秘境の南アルプス南部らしいところである。 この仁田岳は「静岡の百山」の1つである。 日本百名山や山梨百名山に比べ、静岡の百山はマニアックな山が含まれている。 登山道のない猿山(伊豆半島)、山深くほとんど行く人のない青薙山(畑薙大吊橋東)など・・・。 この仁田岳も光岳や茶臼岳、上河内岳などに比べたら行く人は少ないだろう。 以前光岳や茶臼岳に来た時に登っておけば楽であったがまた来る機会を与えてくれたことに感謝しながらの山歩きである。 猿山(メルマガNo.368) http://h1933.web.fc2.com/hyaku-g/yama368/yama368.html 青薙山(メルマガNo.282) http://h1933.web.fc2.com/hyaku-e/yama282/yama282.html 時刻はまだ13時過ぎ、天気もいい。 南アルプスの稜線を楽しみながら歩こう。 南アルプスの良さは山が大きく稜線の歩きがいがあることである。 ハイマツの中にシャクナゲがありまだ花が残っていた(写真1)。 すぐにガレ場になりここを少し下ってからまた尾根道に入る(写真2)。 山が大きく深いのがわかる。 やがて二重の稜線になった。 真ん中が少し窪んでいて、そこにはミヤマバイケイソウの群落がある(写真3)。 しかし花の部分がすべて切り取られている。 シカの食害だろう。 その先にもミヤマバイケイソウがたくさんあったがすべて花がない。 その食べっぷりは見事と言うほかない。 13時半近く、仁田池に着いた(写真4)。 こんな所に水がたまっているのは不思議なくらいである。 二重稜線の真ん中に木道がある(写真5)。 なかなかいい感じである。 希望峰が見えてきた(写真6)。 この道を緩やかに登れば希望峰である。 希望峰は樹林帯の中にあった(写真7)。 仁田岳まで15分という標識がある。 樹林帯を抜ければすぐに仁田岳が見える(写真8)。 なだらかに登ればすぐに着く。 周りの山々を眺めながら登っていく。 14時前、仁田岳(標高2524m)に着いた(写真9)。 途中でも人には会わなかったが、山頂でも私1人である。 北アルプスに比べてなんと人が少ないこと! もちろん、それが南アルプス南部の最大の魅力ではある。 仁田岳は360度の展望があり、北を見れば茶臼岳、上河内岳、聖岳などが見え、南には易老岳、光岳が見える(写真10)。 山が大きくどっしりしている。 スマホの電波は全くの圏外であった。 見晴らしがよくてもアンテナがなければ電波は入らない。 北の山々はガスが上がってきている。 帰路は同じコースを戻るだけである。 希望峰を過ぎ、二重稜線の木道を歩く。 木道のぬかるみにはシカの足跡が多数ある。 15時ちょうど、茶臼岳に戻る。 山々に少しずつ雲が増えてきた。 この標高で青々とした木々が生えている所があるのに気づいた(写真11)。 また、ハイマツだろうか、いや違うだろうが、太い枯れ木が立っている(写真12)。 こんな風景も好きである。 茶臼岳から10分余で稜線分岐に着き、15時半茶臼小屋に着く。 小屋の夕食は16時半からであるので、時間がある。 荷物を置いたシュラフの所に行くと、隣は畑薙大吊橋で下車した2人であった。 (この山小屋は布団ではなくシュラフである) 60人ほど泊まれるという小屋は空きが多かった。 16時半になり食堂に行こうとすると大勢の声が聞こえてきた。 畑薙大吊橋から30分くらいのところで会った10人組が着いたところであった。 平均年齢70代の東京からのツアー客である。 夕飯に間に合ってよかったのだが、結構時間がかかっている。 夕飯にはなんとウナギの蒲焼きが付いていた(写真13)。 2日前が土用の丑の日であった。 まさか山深い南アルプスの山小屋でウナギをごちそうになれるとは思っていなかったのでうれしかった。 年輩10人組は小屋に無事着けたからかビールを結構たくさん飲んでいるようであった。 外へ出てみるとテラスからの眺めがなかなかいい(写真14)。 彼ら10人組は通路を挟んだ私たちの向かいの場所であった。 夜中にトイレに行く人が多く、そのたびにヘッドライトに照らされ目を覚ました。 また、荷物が気になったのか夜中に起きてガサガサビニールの音をさせながら荷物整理をしてる人もいた。 眠れなかったのだろう、近くの1人が「うるせいなぁー」とつぶやく。 それでも荷物整理の彼はやめずその後5分ほど続けた。 到着が遅かったので寝るまでに十分な荷物整理ができなかったのかもしれないが、時間を有効に使って安眠は妨げない方がいい。 夜中は少々起こされたが、南アルプス南部に気持ちよく登れたよい1日であった。 |