2010.11.15 MM第327号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2010年10月17日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 中川根町大札山先の林道(蕎麦粒山南尾根登山口)9:17発−10:05[1543mポイント]10:15−11:05山頂下の広場 11:13−11:30蕎麦粒山〈1627m〉12:01−12:32山犬段12:45ー(林道)−13:34蕎麦粒山南尾根登山口P 【 登り 1時間55分 下り 1時間20分 合計時間 3時間15分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
蕎麦粒山南尾根登山口(写真1) | 登るに連れて紅葉が進んでくる(写真2) |
樹林越しに見えていた富士山に雲が増えてきた(写真3) | 蕎麦粒山の頂からの展望(写真4) |
山犬段から大札山を(写真5) | 林道にも黄色く色づいた大木が(写真6) |
【感想 等】 文化の日に、10月中旬に愛鷹山(メルマガNo.325)に登ったときに誘った友人I氏から紅葉ハイクの誘いがあった。 かつては、文化の日には毎年のように静岡市の最北部にある大井川源流や安倍奥に紅葉見物に出かけていた私は、行くか否か迷ったが「紅葉見たさ」に負けて行くことにした。 私はこの付近の山は何回も来ていて、地図がなくても歩くことができる。I氏も私と同様であるが、予想時間も添付した地形図のコピーを用意してくれてあった。うれしい限りである。 この尾根は昨年4月に歩いて山犬段に向かう予定であったが、バス停から大札山が思ったよりも時間がかかったので林道歩きにしたコースである(メルマガNo.262「大札山から沢口山」)。 また、11月4日にこの蕎麦粒山で雪に降られたこともあった(メルマガNo.121「蕎麦粒山」)。 今回は貼付してある写真のように期待は裏切られないすばらしい紅葉であったが、途中であったのは3〜4グループでとても静かな山歩きができた。それは多分、この山域の「沢口山」での遭難が影響していると思われる。4日前の10月31日に寸又峡から日帰りで沢口山に登った20代の男女5人が3日後の昨日救助されたばかりである。全国版でも報道されたが、県内の新聞やテレビはかなり大きな報道であった。不十分な準備や計画の山歩きに警鐘を鳴らした。地元の新聞には今朝の新聞にも1面を含め大きく取り上げられていたので、この山域にはちょっと来にくいであろう。 7時過ぎ、I氏が車で家に迎えに来てくれ、もう1人のY氏を拾って大井川沿いに上がって行った。9時過ぎ、蕎麦粒山南尾根登山口に到着しすぐに歩き始めた。11月上旬にはかなり紅葉している登山口までの林道はまだ紅葉が始まったばかりであった。 登り口の斜面にはリンドウがたくさん咲いていた。 林道からガレた斜面を登っていく(写真1)。 「落石注意」の標示があるが、車用の標示である。何回も来ているところであるが、今回を含めいつも工事をしている。 写真のように大変崩れやすい岩肌であり、そこに道路を造ってあるのだ。 中川根町はこれらの自然を町のウリにしているので、良さをPRしたり観察会を開いたりしている。 だから修理をせざるを得ないのだろう。 歩き始めは少し紅葉を始めた木が混ざるだけであった。 数分歩くと尾根道に出た。 車を止めたこの林道は低い尾根近くに作られているのだ。 数分上がっただけで周りの山々が見渡せる。 いつも感じることであるが、見渡す限り山に囲まれている。 黄色く色づいた木やオレンジ色の木と登るに連れて紅葉も鮮やかになってくる(写真2)。 アップダウンは繰り返すが、長くは続かない。 この山域の良さは広葉樹が多いことである。 それらが今、色づいている。 私は今年もすばらしい紅葉を目にしている。来て良かった。I氏が誘ってくれてありがたかった、と歩きながら思った。 しかも、今回は経験者2人と歩いたので、今まで自分が歩いてきた南アルプス南部の山々の話などをしながら楽しく歩くことができた。 10時過ぎ、標高1543mのポイントに着いた。 周りは紅葉した木々でいっぱいだ。 紅葉を見ながら休憩する。 紅葉を見ながら1時間弱歩くと蕎麦粒山が近づいてきた。あと少しで山頂である。 樹木の間からはっきり富士山が見える(写真3)。 もちろん、南アルプス南部の山々も見渡せる。 昨年のGWに登った黒法師岳(メルマガNo.268)、大無間山(メルマガNo.281)などなどがはっきり見える。 また、伊豆半島や高草山も見える。 展望がよいここでも話ながら一服する。 11時半、蕎麦粒山の山頂に着いた。 熟年の3人組がいるだけであった。 駐車場のある山犬段から20分ほどで登れる山なので、紅葉の今は賑わっていると思ったが静かでびっくりした。 我々もベンチに座り昼食にした。 ここには展望できる山の案内板もあり見える山の名前を確かめることができる(写真4)。 稜線に出て登るにつれ気温が下がり、風も吹いてきた。 それで、長袖1枚であった私は寒くなり、もう1枚重ねて着ていた。 昼食を取り30分も休むと、もっと冷えてきたので下山することにした。 下山は山犬段へ下り、林道を歩き車に戻るコースである。 私の足で登り20分の歩き慣れた道である。 のんびり下っていくと、2組登ってくる人達がいた。 山犬段の駐車場に着くと、山の静けさとは反対に数十台の車が止めてある。 山には登らず、林道周辺で紅葉を楽しんでいるのだろう。 この山犬段も、今日歩いてきた尾根と同じくらいのすばらしい紅葉なのである(写真5)。 ここにある真っ赤なモミジは人工的に植えたのだと思うがみごとに色づいている。 今回は歩かなかったが、大札山も紅葉しているのがわかる。 周りを見るとベンチや周辺で何組もお弁当を広げている。 我々もベンチに座り紅葉を見ながら休むことにした。 I氏の計画では、この山犬段で12時30分から45分まで休むことになっていたが、なんとその通りの時間になっていてびっくりした。 途中の時間は多少違っていたが、最後でぴったり合うとは・・・。 山犬段からは林道を南尾根登山口まで戻る。 太陽の高度が低くなり、紅葉した山肌に陰影を作っている。 その美しさに3人は足を止めて見入ったくらいだ。 歩いていくと、林道沿いにも紅葉した木が何本もあった。 何の木だろう。黄色く色づいたこの巨木は気に入った(写真6)。 林道沿いには最後の力を振りしぼって咲いているフジアザミもあった。 13時半過ぎ、車に着いた。 のんびり歩いて3時間余。すばらしい紅葉と友人との話を楽しむことができた。 |