2021.10.11 MM第811号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 CDR 実登 山梨百名山

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大雪山 旭岳(あさひだけ 2291m)・間宮岳(まみやだけ 2185m) 

北海道上川町・東川町 日本百名山


この山の私の印象等は・・・                                         

「 長い雪渓歩きや高山植物を楽しみながら周遊した 大雪山旭岳・間宮岳 」
 

                        *下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2021年7月10日(土)

【天候】        曇り

【コース及び時間】

旭岳ロープウェイ旭岳駅6:30=6:40姿見駅6:46-7:00石室7:03-7:22六合目7:27-7:56八合目8:01-

8:29旭岳〈2291m〉8:37-9:12/9:17-9:28間宮岳〈2185m〉9:33-9:51中岳分岐9:56-10:55裾合平分岐

11:08-11:36[1725mP]11:41-12:08鏡池12:17-12:20第1展望台12:22-12:25姿見駅=12:40

旭岳ロープウェイ旭岳駅


     【登り(姿見駅~旭岳) 1時間30分  下り(旭岳~裾合平~姿見駅) 3時間4分   合計4時間34分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【日帰り温泉】    白金温泉「白金の湯」 (600円) 北海道町美瑛町白金


  
黒岳ロープウェイで1600mへ(写真1) 早速雪のお出迎え(写真2)
コエゾツガザクラ(写真3) キバナシャクナゲ(写真4)
エゾコザクラ(写真5) 石室(写真6)
旭岳はもうすぐだ(写真7) 旭岳[2291m]山頂(写真8)
メアカンキンバイ(写真9) 旭岳の東側は雪が多い(写真10)
エゾタカネスミレ(写真11) 旭岳から間宮岳に向かう(写真12)
イワウメ(写真13)  間宮岳[2185m](写真14) 
なだらかな山並みが続く(写真15)  エゾイワツメグサ(写真16)
イワヒゲ(写真17)   中岳温泉に下る(写真18)
適温だった中岳温泉(写真19)   なだらかな地形が続く(写真20)  
エゾノリュウキンカ(写真21)   20mおきのポールがなければルートはわからない(写真22)  
雪解けによるぬかるんだ山道(写真23)   ガスが出ると全くルートは不明 (写真24) 
エゾイソツツジ(写真25)   エゾツガザクラの花畑と旭岳(写真26)  
鏡池(写真27)   最後も雪の中を姿見駅へ(写真28)  
 

【感想 等】 

7月5日から13日まで北海道中部の山に行ってきた。
毎日1山、天塩岳(メルマガNo.802)ニペソツ山(メルマガNo.804)石狩岳(メルマガNo.806)ニセイカウシュッペ山(メルマガNo.809)と登った。

今回は5座目の大雪山、旭岳(2291m)である。
北海道の最高峰、日本百名山にも選定されている山である。

前にも少し書いたが、学生時代8月中旬に黒岳ロープウェイで上がり旭岳を経由し姿見駅まで縦走したことがある(メルマガNo.5)。
カラー写真は変色してしまったが、脳裏には鮮明に記憶が残っている。
エゾリスの人間慣れして逃げないこと、お花畑が続いていたことなどなど・・・。

今回は7月、大雪山をどのように歩こうかいろいろ考えたが姿見駅→旭岳→中岳分岐→裾合平→姿見駅の周遊に決めた。
できれば、北海道で2番目に高い北鎮岳往復もしようと思った。

旭岳ロープウェイの始発は6時半であった。
始発が遅かったら下から歩くことも考えたがこの始発時刻なら時間を有効に使うことができる。

6時前に旭岳ロープウェイ駅に行くとすでに30人ほどが並んでいた。
今回の遠征、登山口でこんなに人を見るのは今回が初めてだ。
というより、ほとんどの山で人にはあまり会ってはいない。

今日は週末の土曜日であり、ここは北海道で一番人気の山である。
列に並び何とか始発のロープウェイに乗ることができた(写真1)。
(コロナ禍ということもあり、人数制限をしていてあと少し遅ければ次の便に乗ることになりそうであった。)

乗車から10分で標高1100mの旭岳駅から1600mの姿見駅に降り立った。
500mの高度を稼いだことになる。

外に出ると木道が左右に延びている。
雪も残っているのが見える。

まずは石室目指して歩いて行くと、山道にも早速雪のお出迎えである(写真2)。

それを過ぎると色々な花が咲いている。
ピンクのコエゾツガザクラがある(写真3)。
チングルマ、ミツバオウレンも咲いている。

進行方向に山肌から上る噴煙と山頂がガスる旭岳、中腹の石室が見えてきた。

キバナシャクナゲがちょうど満開だ(写真4)。

チングルマのお花畑にエゾコザクラが咲いている(写真5)。
イワブクロやメアカンキンバイが咲いている。

1時間余で石室に着いた(写真6)。
なだらかに上がってきたが、ここからが旭岳への登りである。

登るにつれてガスが出てきた。

7時45分、七合目まで来た。
旭岳はもうすぐだろうがガスで見えない(写真7)。

8時半、旭岳[2291m]山頂に着いた(写真8)。
山頂にいるのは4人だけである。
多くの皆さんは姿見の池周辺を楽しんでいるのだろうか?

もっともガスでは景色は全く見えない。
ガスが少し退くと足下のキバナシャクナゲの群落が見える。

歩いて行くと山頂付近にもメアカンキンバイが咲いている(写真9)。
イワウメもたくさん咲いている。

さあ、東側に下っていこう。
旭岳の東側は雪渓がたくさん残っているのはビジターセンターで聞いてあった。

ガスの中を足跡を頼りに下っていく。
雪渓の切れ目まで来るとガスが薄くなった(写真10)。

登山道へのつながりが少しわからなかったが、何とかルートを発見した。
だいぶスマホのGPSの使い方がわかってきたのでいざとなれば大丈夫ではあるが・・・。

火山の石がゴロゴロした所にエゾタカネスミレが1株咲いていた(写真11)。
ここは植物が育ちにくい石しかないなだらかな尾根である(写真12)。

その先にはたくさんのエゾタカネスミレが点々と咲いている。
その先には大量の雪が残っている。

足下にはイワウメが咲いている(写真13)。
砂礫地に島のように花の群落がある。

9時半少し前、間宮岳[2185m]に着いた(写真14)。
ここだけ少し小高い平原といった感じで、標識がなければ山頂であることがわからないだろう。

そして誰もいない。
近くにはメアカンキンバイとヨツバシオガマが咲いている。

ここからは少し緩やかに登る。
ガスがかかってきた。
周りのなだらかな山並みが見える(写真15)。

エゾイワツメグサが咲いている(写真16)。

10時前、中岳分岐に着いた。
ガスは取れそうにない。
北鎮岳から下山してきた人が北鎮岳への道も同じような感じだった、というので「北鎮岳」はまたの機会にした。

イワブクロがあり、ウコンウツギがある。
そしてイワヒゲもある(写真17) 。

たくさんのチングルマ、エゾノツガザクラがある。
これらの花々をいくら見ても飽きない。

前面に雪渓が見え、これから中岳温泉に下る(写真18)。
眼下に中岳温泉が見え3人がいるのが見える。

中岳温泉の湯は手を入れるとちょうど適温だった(写真19)。
天気も今一歩だし、まだ半分の日程が残っている。
足を入れようと思ったが乾かすのが面倒になり、手だけ温泉に浸かりよしとした。

小さな沢に沿って下っていくと、エゾノリュウキンカがたくさん咲いている(写真21)。

その先には雪原が見えてきた。
どこまでも雪原が続く感じだ。
20mおきのポールがなければとてもルートはわからない(写真22)。

多分ビジターセンターのスタッフが付けてくれたと思うが、ありがたい。
山道は雪に埋まり全く見えないしルートがわからない。
(今回はスマホのGPSがあるので困ることはないが・・・)

雪が溶けたところからはショウジョウバカマが顔を出している。
また、雪解けによるぬかるんだ山道もある(写真23)。
かなり痛んでいる木道もあり、靴はぬかるみに入ってしまう。

11時近く「裾合平」に着いた。
ここにはベンチがあり、早めの昼食にした。

またまた雪原歩きであるが、またガスが出てきた。
ガスが出ると全くルートは不明だ (写真24)。
ここにはポールがあるが20mおきではなく所々にある程度でしかない。

1725mポイント(p-14)に着いた。
ベンチもありここで休んだのだが、ここまで来れば雪は少なくなる。

そこから10分ほど歩くと姿見の池駅の建物が遠くに見えてきた。

緑の中に白いエゾイソツツジが咲いている(写真25)。

エゾツガザクラの花畑と旭岳が見えてきた(写真26)。
キバナシャクナゲがたくさん咲いている。

12時過ぎ、鏡池に着いた(写真27)。
ガスが退き旭岳全体が見えるのを待ったが無理そうである。

ここまで来ると、姿見周辺だけを楽しむ観光客がいる。

すり鉢池、満月沼、第1展望台と旭岳がガスから出るのを待ちつつ少しずつ進んでいったがもっとガスってしまった。
旭岳周遊を十分楽しんだので「これで良し」とし、姿見駅に向かう。

なんと最後も雪の中を歩いて姿見駅へ着く(写真28)。
時刻は12時半、天候が悪かったからか思った以上に人に会わなかった。

ロープウェイを利用したので大変さは全くなく、たくさんの花々、そして安全な長い雪原歩きと楽しむことができた。
また、朝露も雨もなく初めて雨合羽を着ずに1日過ごすことができた。
この5座目の大雪山 旭岳が今回の遠征で一番楽しめた山歩きであった。

下山後は美瑛を観光し、白金の湯で汗を流した。
充実した1日であった。


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