2021.11.01 MM第814号
オプタテシケ山(おぷたてしけやま 2013m)
北海道美瑛町・新得町 日本三百名山
この山の私の印象等は・・・
「 雨の中、高山植物を楽しんだ オプタテシケ山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2021年7月11日(日) 【天候】 曇りのち雨 【コース及び時間】 オプタテシケ山登山口5:02-5:46[小屋まで4km point]5:51-6:23天然庭園6:30-7:02雪渓-7:15/7:23- 7:55美瑛小屋8:06-8:41/8:46-9:06ベベツ岳〈1860m〉9:11-9:44/9:49-10:16オプタテシケ山〈2013m〉 10:26-10:59/11:04-11:23ベベツ岳〈1860m〉11:28-12:09美瑛小屋12:15-12:59/13:04-13:30/13:35 -13:50[小屋まで4km point]14:04-14:39オプタテシケ山登山口 【登り 4時間18分 下り 3時間33分 合計7時間51分】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【日帰り温泉】 白金国民保養センター (300円) 北海道町美瑛町白金 |
ゲートを開けて入る(写真1) | オプタテシケ山登山口(写真2) |
雨と露に濡れた熊ササ(写真3) | 手作りの表示がありがたい(写真4) |
イソツツジ(写真5) | つかの間の晴れ間(写真6) |
天然庭園(写真7) | 一面の雪渓(写真8) |
美瑛小屋(写真9) | キバナシャクナゲ(写真10) |
やっと山並みが見えてくる(写真11) | ミヤマリンドウ(写真12) |
ヨツバシオガマ(写真13) | エゾノツガザクラ(写真14) |
エゾツツジ(写真15) | チングルマのお花畑が続く(写真16) |
ここにもコマクサがある(写真17) | エゾヒメクワガタ(写真18) |
ミツバオウレン(写真19) | オプタテシケ山(写真20) |
【感想 等】 7月5日から13日まで北海道中部の山に行ってきた。 毎日1山、天塩岳(メルマガNo.802)、ニペソツ山(メルマガNo.804)、石狩岳(メルマガNo.806)、ニセイカウシュッペ山(メルマガNo.809)、旭岳(No.810)と登った。 今回は6座目のオプタテシケ山である。 美瑛白金温泉近くにあるコースタイム9時間40分から10時間の山である。 ガイドブックでは美瑛小屋に泊まる1泊2日で紹介されている。 美瑛の市街から来ると県道の表示には「↑美瑛岳」「↑オプタテシケ山」と出ていたのに、その表示はいつの間にか消え白金のどこから林道に入れば登山口にたどり着けるのかがわからなかった。 ガイドブックとGPSの登山地図を見て何とか見つけ入って行くと、林道にゲートがあった(写真1)。 この涸沢林道はありがたいことに舗装道路である。 約2km行くと10台ほど止めることのできる駐車場があり、オプタテシケ山の登山口がある。 5時過ぎ登山ポストの用紙に記入して歩き始めた(写真2)。 コースタイム10時間と多いので、早めの出発である。 前夜かなりの雨が降っていたし、天気予報もあまり良くない。 日曜日であるが、駐車場には車も止まっていないので美瑛小屋に宿泊している人も歩いている人もいないかもしれない、と思った。 歩き始めてすぐ、ゴゼンタチバナのかわいい白い花が出迎えてくれた。 しかし、雨と露に濡れた熊ササが生い茂っている(写真3)。 これではスパッツだけではズボンも靴の中も濡れてしまう。 雨合羽を着るしかないだろうと、上下とも雨合羽を着る。 地元の山岳会の方だろうか、それとも林野庁だろうか、手作りの表示がありがたい(写真4)。 1時間余で3km歩き、美瑛小屋まであと3kmである。 うれしいことに太陽が顔を出した。 ヨツバシオガマが咲いている。 また、イソツツジも日に照らされて気持ちよさそうである(写真5)。 湿度は多いが、青い空が素晴らしい(写真6)。 周りに生えている木はアカエゾマツだとガイドブックに書いてある。 この辺りは岩がゴロゴロしていて「天然庭園」と名付けられている(写真7)。 7時過ぎ、一面の雪渓が出現した(写真8)。 湿気が多く晴れれば蒸発して雪渓はガスるのでうんざりである。 2日前のニセイカウシュッペ山で体験した急斜面の雪渓横断の恐怖がよみがえる。 また、その前に登ったニペソツ山で雪渓にルートを失った時のことも脳裏を横切る。 大きな雪渓だったが真っ直ぐでわかりやすかった。 今回はスマホのGPSがしっかり機能しているので比較的安心ではある。 雪渓を抜けると本格的に雨が降ってきた。 毎日のように露払いやガス、小雨などで雨合羽を着ていたが、本格的な雨は今回では初めてである。 首からぶら下げていたデジタル1眼レフもついにシャッターが下りなくなってきた。 オートフォーカスを解除したら何とか作動したので使っていたが、レンズの内側にも湿気が入ったのか中側が曇ってきた。 横切った雪渓は1つで、そこから1時間で美瑛小屋だった(写真9)。 小屋のテントサイトにはテントが2張り、2人が片付けをしていた。 ここの登山口は白金温泉から比較的近いので公共機関を利用しても来ることができると改めて思った。 夕べの雨の中、小屋ではなくテントに泊まったのだろう。 彼らと少し話をして小屋の中で休憩しながら行動食を食べる。 雨の日はザックを開けるだけでも中のものが濡れてしまうので大変である。 もちろん入れる場所を工夫すればいいことはわかっているが、休憩で食べるものは休憩直前や休憩になった時なるべく多くの選択肢の中から選びたいと思う。 ここから尾根を右に行けば美瑛岳、左がオプタテシケ山である。 小屋から少し行くとチングルマを中心としたお花畑が広がっている。 また、キバナシャクナゲがたくさん咲いている(写真10)。 ガスのかかる中、山道脇の雪渓を見ながら緩やかに登って行く。 ガスが一瞬晴れ、やっと山並みが見えてくる(写真11)。 足下にはチングルマの顎が雨に濡れて佇んでいる。 またミヤマリンドウが1輪咲いている(写真12)。 ヨツバシオガマもある(写真13)。 エゾノツガザクラがイワカガミと共に咲いている(写真14)。 エゾツツジもある(写真15)。 そして、白一色のチングルマのお花畑が続く(写真16)。 雨でも高山植物の花々が素晴らしい。 ここにもコマクサがある(写真17)。 先にも書いたが、北海道遠征6座目であるが、高山植物の女王といわれるコマクサがどの山にもある。 エゾヒメクワガタだろうか(写真18)。 これは他ではあまり見かけなかった。 9時過ぎ、ベベツ岳に着いた。 特に何も見えない。 色々な花が次々に咲いている。 ミツバオウレンもある(写真19)。 花を楽しんでいたら10時過ぎ、オプタテシケ山の山頂に着いた(写真20)。 ガスがかかっていて展望は全くない。 オートフォーカスが効かなくなり、レンズの中も曇っていたが、 そのデジタル一眼レフカメラもついに全く作動しなくなりザックにしまう。 すぐに下山を開始する。 花を見ながら下ろう。 12時過ぎ、美瑛小屋に着く。 中に入り行動食を食べながら休む。 雨の日は東屋や小屋があると本当にうれしい。 中が濡れないでザックを開けて行動食を出したりできる。 14時半過ぎ、登山口に着いた。 途中から雨が降り出し、下山するまで雨であった。 雨には降られたが、たくさんの高山植物を楽しめたオプタテシケ山であった。 雨の中を歩き汗でびしょ濡れである。 ありがたいことに白金温泉はすぐ近くである。 今回は「白金国民保養センター」の温泉にお世話になった。 建物は古かったが、泉質は前日に入った白金温泉「白金の湯」と同じで気持ちよく入浴できた。 |
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