2012.06.04 MM第394号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2012年4月30日(月) 【天候】 曇り 【コース及び時間】 6:44寸又峡P発−7:05夢の吊橋−7:15飛龍橋(登山届)−7:23登山口7:28−7:41湯山集落跡地−8:00/8:06− 8:16林道−8:38栗の木段8:43−9:23/9:28−9:47白ガレの頭−10:06/10:11−10:43前黒法師岳〈1943m〉 11:03−11:34白ガレの頭11:39−12:12栗の木段12:17−12:30林道−12:58登山口−13:09飛龍橋(尾崎坂展望台 13:13〜1333)13:40−14:06寸又峡温泉P 【 登り 3時間32分 下り 2時間22分 合計 5時間54分 】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 【温泉】 寸又峡温泉「美女づくりの湯」(川根本町寸又) 400円 |
少し遠回りし、寸又峡、夢の吊り橋を渡る(写真1) | 登山口から急登だ(写真2) |
湯山集落跡地には杉が生い茂る(写真3) | 早く気づいてよかったと思ったが・・・ヤマヒル手強し!(写真4) |
やはり雪が残っていたか!(写真5) | 前黒法師岳1943m山頂(写真6) |
展望はこの木の隙間だけ(写真7) | 寸又峡温泉「美女づくりの湯」は人気だ(写真8) |
【感想 等】 GWは奥大井で過ごした。 前日は、接岨峡温泉から登って七ツ峰・天狗石山(メルマガNo.392)、智者山(メルマガNo.393)を歩き、奥大井湖上駅に下りた。 (奥大井湖上駅の様子を詳しく知りたい方のために写真をブログにアップした。) そして歩いて接岨峡温泉に行き、温泉に浸かった(これもブログに写真あり)。 まだ、時間もあったので、「関の沢鉄橋の展望台」に行った。 かつては毎年紅葉のシーズンに写真をこの辺りに撮りに来ていた。 今では新しい道もでき、井川に行くのも楽になったが、旧道が関の沢鉄橋の展望台で通行止めというのは残念である。 「関の沢鉄橋」は大井川鉄道井川線の鉄橋で、渓谷を高さ71mで横切っている。 時刻表を見ておき、2回ミニ電車が通過するのを見ることができた(ブログに写真あり)。 (1日5往復しかしないので、ラッキーであった。) 観光で訪れたい人のために、山麓の楽しみを書いた。 翌朝、6時半過ぎに「前黒法師岳」に向かって寸又峡の第1駐車場を出発した。 寸又峡から登れる山が3つあり「寸又三山」というが、それについては七ツ峰・天狗石山で書いた。 また、この付近に「黒法師」という名前の山が3つありややこしい。 1つは日本三百名山で変わった一等三角点で有名な「黒法師岳(メルマガNo.268)」で、1つは「前黒法師山(メルマガNo.267)」である。 そして今回登る「前黒法師岳」である。 ゲートを過ぎ、寸又三山の朝日岳に行く道を右手に見送り、直進する。 30代の女性2人組がそちらに歩いていくのが見えた。 林道を飛龍橋に向かうのが近道ではあるが、大間ダム過ぎから「夢の吊橋」に向かう。 体力を温存し、「夢の吊橋」には帰りに寄りたいところであるが、一方通行なので行きに寄るのが便利である。 下っていくと、親子2人組が怖そうに吊橋を渡っていた(写真1)。 だからすぐ追いついてしまった。 あっけなく渡りきり、吊橋に行くのに少し下ったので、今度は登りである。 吊橋は湖面近くに架かっている。 飛龍橋にはほぼ30分かかって着く。 10分ほど余分にかかった計算だ。 橋の脇に前黒法師岳の案内板と登山ポストがある。 案内板を見、登山届けを入れ出発だ。 平坦な大間林道を歩いていく。 もう少しかかると思ったが、8分で登山口に着いた(写真2)。 最初からガレた急登なので少し休んだ。 サイドロープに掴まり慎重に登っていく。 登山口から10分余、家々の石垣が残る「湯山集落跡」に着いた(写真3)。 かつてはこんな山の奥に住んでいたのだ。 杉がかなり大きくなっているところを見ると20〜30年以上は経っているのだろうか。 集落跡の写真を撮っていて気がつくと手のひらに黒い細長いゴミが付いていた。 手を振っても取れないので、取ろうとして左手で掴むとヤマヒルであった。 GW過ぎの5月には南アルプス南部にはヤマヒルが出るのは知っている。 まさか、4月下旬にやられようとは思ってもいなかった。 そして今年は例年より気温が低めであるのに。 ヤマヒルはまだ細長い。 血は吸われていないだろう。 早めに気づいて良かった。 ヤマヒルが付いたのは、休憩した登山口か登りのロープが可能性大である。 しかし、休憩中に手のひらを見ると赤く染まっていた(写真4)。 わずかではあるが血を吸われ出血している。 山梨県境との篠井山(メルマガNo.113)はまだ梅雨中の7月初めにやられた。 これで2回目だ。がっくり。 8時過ぎ、湯山林道に出た。 朝日岳が見える。 壊れかけた作業小屋の前から杉林の中を登っていく。 20分ほどで「栗の木段」に着いた。 ここから尾根に出てなだらかになるので少し休んでから歩く。 広葉樹をキツツキがつついた新しい跡がある。 多くのヒメシャラがつるつるした木肌を見せている。 また、アカヤシオのピンクの花も咲いている。 やがてイワカガミ群生地に着いた。 たくさんのイワカガミがあるが花はこれからである。 そこから数分で「白ガレの頭」だった。 ガレて白い岩肌を見せてはいるがそれほど大きくはない。 樹林帯を歩いていく。 10時過ぎ「展望所」という標識があるので行ってみた。 雪を被った山の尾根が見える。 名前はわからないが南アルプスの山々だろう。 その先の右手斜面には大量の雪が見える。 やはり雪はあったのだ。 2009年のGWに黒法師岳に登頂したが、前年は山犬の段から黒法師岳をめざし、雪のため敗退した(メルマガNo.215)。 その時のことが脳裏に浮かんだ。 やはり歩いていくと足元にも雪が現れた(写真5)。 雪がある時はヤマヒルがいないのが一般的であるが、それが覆された。 逆に、ヤマヒルが出るようになれば雪は消え暖かくなるのだが・・・。 なぜだろう・・・。 しかし雪はある程度固く、靴が雪の中にもぐることはほとんどなかった。 10時半過ぎ、前黒法師岳(標高1943m)に着いた(写真6)。 周りは針葉樹に囲まれているが、一部伐採されていて少しだけ山が見える(写真7)。 沢口山から板取山の稜線だろうか。 11時過ぎ、山頂を出発し元来た道を戻る。 展望は期待できないので木々を見ながら下る。 下りは大変順調にいき、13時前には登山口に着いた。 時間もあるのでゆっくり休憩する場所を探したが、見つからない。 飛龍橋に来ても座れる場所はなかった。 それで、行きに通った夢の吊橋から林道に上がったところにある「尾崎坂展望台」を思い出した。 行ってみると結構観光客がいたので驚いた。 (ここへは10回以上来ているが、1・2回しかそこに行ったことがないから) 飛龍橋から直接帰るのに比べ、30分余かかったが、14時過ぎには寸又峡に着いた。 そのまま寸又峡温泉「美女づくりの湯」に向かった。 前にはなかった「本日入浴できます」の大きな看板が付いていた(写真8)。 GWということで少し混んではいたが、ここの硫化水素系・単純硫黄泉は肌のつるつるとした感じがいい。 露天風呂だけであるが、素朴でいい。 ゆっくり湯に浸かり、外のベンチで涼んでから車に向かった。 |